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MOEのままにDRRR!!を愛でています。 シズイザに悶絶。
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「ちょっと待て…誰だそれ決めたの…?」
「誰って…言うなれば神様だよ!だって運だもん!」
「シズちゃん、クラスの足引っ張らないでね」
「…っ、いーざーやー!!」
クラスのHRでくじを引かされた。
そのくじをクラス委員に提示すると、黒板の『折原』という文字の隣に『平和島』と綺麗な字で書かれた。
それを見て思わず静雄は今自分が触れていた教卓の脚を握りつぶした。脚が一本ひしゃげて使い物にならなくなったと思われた教卓だが、見た目こそ悪いも残りの三本の脚でその身を床に倒れさせることはなかった。
「やり直しだ!もう一回引かせろ!」
だが静雄の言葉は教室の端に座っていた教師によってバッサリと切られた。
「平和島、悪いがお前だけ特別扱いってのはまずいんだ…分かってくれるよな?」
その言葉に静雄は眉間にしわを寄せて舌打ちをする。
するとチョークを持っていたクラス委員の女子がそれを聞いてビクリと肩を震わせた。
「よりによって何なんだ…」
「まぁまぁ、そのくじ選んだの自分なんだから」
「そうそうヨロシクね、シズちゃん」
「お前らなぁ…」
手で顔を覆いながら席について静雄はうなだれた。
新しい学年でまずクラス内でくじ引きをするといったら席替えのためであろう。
平和島の隣に書かれた折原の文字、これがいっそ席替えで隣の席だと言われた方がまだマシだった。
だが入学したばかりでまだ席替えは必要ないと判断された結果、クラス内で初めて行われたくじ引きは、今静雄の心に多大なるダメージを与えていた。
「体育祭のシーズンっていったら秋だろ」
「いやいや、秋の空は女心と一緒で変わりやすいからね、初夏にやる学校が多いんだよ?」
新羅の言葉を聞き溜息をついた。
よりによって何でこのくじ引きは体育祭の競技を決めるものなのだろう。
そして何故…臨也と同じ競技になり…しかもそれが二人三脚で…更にそのペアというのが臨也なのだろう…。
「シズちゃんー、オレだっていやなんだからさぁ…どうせなら可愛い女の子と組みたいじゃん?」
「じゃあ今すぐ変われ、ペアを変われ」
「そういうことしてメンバー変更認めちゃうと、強いチームとか作ったり作戦練ってそのクラスがダントツで勝つのがつまらないから、全てくじでメンバー決めるっていうのが来神学園の体育祭でしょ?この学校に通うなら学校のルールは守らないとね」
「くっ…」
楽しそうに笑う臨也とは対照的に、怒気を隠そうともせず殺気を飛ばしまくる静雄。
今後自分のクラスに降りかかるであろう波瀾万丈を思いクラスメイト達は人知れず溜息をついた。
続
シズイザに二人三脚をやらせたかっただけ←