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クエスチョン



折原臨也は考える。
何故自分が今このような状況に陥っているのかを。

そう、それはほんの数秒前の出来事。
彼、折原臨也は殴られたのだった。
殴ったのは地べたに仰向けに倒れた自分を見下ろす存在、平和島静雄。
自分が殴られたのも分かる、誰に殴られたかも分かる、だがどうしても臨也には分からないことがあった。
それは静雄にも同じく理解不能なことであり、その謎を究明すべく静雄は口を開いた。


「何で…今、俺にキスしやがった…?」

 

 

嫌悪感を露わにして自分を睨みつける静雄の視線に、臨也は対照的に嫌悪感を持つことなくほほみ返しながら言った。
「それはオレにも分からないんだよねー」
その言葉に静雄の眉間の皺が更に深く刻まれた。

・・・例えるなら衝動。
口付けようと思ってしたのではない、気が付いたら池袋の街中ではち合わせた静雄の唇に吸い寄せられるようにして同じものを重ねていたのだ。
勿論あとのことなど何も考えておらず、即左頬に痛みを感じたかと思うと殴り飛ばされて地面に体を打ちつけていた。
「何でなんだろうねー、シズちゃん何でだか分かる?」
「分からねぇから聞いてるんだろ…それよりシズちゃんって呼ぶなって何度言ったら分かるんだ?」
今度は冷静に危険を察知して上体を起こすとその場から飛びのいた。
すると今体を横たえていた地面のアスファルトが静雄のこぶしによってえぐれていた。
「相変わらず馬鹿力だね、シズちゃん」
「…イーザーヤー!池袋から消えやがれ!!」
街中にある物を投げつけながら静雄は臨也を追いかける。
だが臨也もそれをヒョイ軽い身のこなしでかわしながら逃げていく。

「シズちゃんにキスするなんて…病気かもしれないから闇医者にでも診てもらうか…」
追いかけてくる静雄の手を逃れながら、眼鏡をかけた白衣の同級生を思い浮かべ臨也は呟いた。
臨也の話を聞いた岸谷新羅に、「君は静雄に対して、僕のセルティへの気持ちと同じ感情を持っているんだね」と言われ更に頭を悩ませることになろうとは知らず、携帯のメモリを開きながら臨也は追いかける静雄を振りきるためにタクシーへと飛び乗った。

 

 

 

もっとボリュームUPして更に続きまで書いてしまいたい…シズイザだいすきです…!
人間大好きなのにシズちゃんだけは大嫌いだと思ってたイザヤの感情が変化するのを妄想してたぎる日々です。

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DRRR!!にハマって文字書いたり落書きしたり…。
シズイザが正義すぎてヤバい。
原作は8巻まで読破。

 

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