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学園世界2


「もう…2人とも同じクラスメイトなんだから仲良くしてよねー…」
入学式のあとのHRも終え、来神学園の生徒達は帰路についていた。
ほとんどの生徒が両親と共に校門を出ていく中、新羅を間にして静雄と臨也の3人は校門をくぐった。
だが校門を出た瞬間に静雄の足がピタリと止まった。
「…っていうか、何でお前がいるんだ!」
そして激情した様子で新羅の隣を歩く臨也のことを指差した。
静雄の中で臨也は気に食わない人間としてその名を刻んだようだった。
「人には指さしてはいけないって習わなかったのかな、平和島静雄君?」
身長は静雄の方が高いために見下せはしないものの、呆れたように静雄をさげすんだ臨也の態度に、静雄の眉間のしわが深くなった。
「てめぇ…人のことをバカにするのが好きらしいな?」
「怒らないでよシズちゃん、この岸谷新羅に誘われたからオレはここにいるだけだって」
「シズちゃんだと…?」
「うん、静雄君だからシズちゃんだね」
「…いーざーやーくーん?」
自分の存在が無視されたまま静雄と臨也の間に火花が散っていることに、新羅は慌ててその場をおさめようとした。
「ちょっと僕の頭の上で仲良くしないでよー、僕が2人と一緒に帰ろうと思って誘っただけじゃないか3人で仲良くね!」
「誰が仲良しだって?」
「シズちゃん、つれないこと言うなよ」
「………」
もともと怒りの沸点が低い静雄は、痺れを切らしたのかそこにあったものを手にとった。
その手に握られたのは『来神学園入学式』と達筆で書かれている、校門に設置されていた看板だった。
「うぉりゃぁっ!」
それをすぐ目の前にいる新羅の存在に構うことなく、掛け声とともに臨也に向けて振り下ろした。
「うわぁぁぁぁぁ!」
「ははっ」
新羅からは悲鳴があがるが、臨也は動じることなく右手を横一線に薙ぎ払った。
「あ?」
静雄は手の中に握られたものを見た。それは先ほど振り下ろした看板の一部で、重さなど全く感じないほどに軽かった。
カラン、と音がした方を見ると、そこには静雄の握っていた看板のほとんどを占める部分が地面に落ちていた。
「もう、暴力はいけないよシズちゃん」
右手に持ったナイフを構えながら臨也がニッコリと微笑む。
どうやら静雄の振り下ろした看板は、臨也の持ったナイフによって切られたようだった。切り口を見るにとても鋭利なナイフであるに違いない。
「にゃろう…」
しゃがみこんだ新羅が痛みを免れたことにほっとする間もなく、静雄は金属製の門に手をかけていた。
マズい…と思った新羅に助けの一声が入った。
「オイ、お前達何をしているんだ!」
教師だと思われる人物が校舎を出て校門の方へと叫びながら走ってきた。
周りを見ると、校門での騒動を新入生やその保護者達が遠巻きに見ていた。
「じゃ、入学式早々お説教なんてイヤだからバイバイ」
走ってくる教師を目にすると臨也はナイフをしまい体を翻してその場から走り去った。
「待て、臨也!」
それを見た静雄も臨也のあとを追いかけて校門から走り去る。
「え、ちょっと2人とも…!」
「入学式の日から何をしているんだ!」
「えぇぇ、僕だけ説教されるとかイヤだよ…」
迫りくる教師の怒声に恐れをなした新羅は、愛する人の待つであろうマンションへ帰宅するために、逃げるようにして走り始めた。



 

 

入学式のこのやり取りが仲良し3人組の日常になればいい。
アニメもっと早く放映してほしかっ(以下略)
ねつ造ですみません…。

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