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学園世界1


いつからだろう。

いつからかは分からない。

気が付いたら…オレはシズちゃんのことが“死んでくれ”と思うくらいに大嫌いだった。

だけどオレは知っている。

大嫌いという強すぎる感情は、大好きという強すぎる感情と紙一重だということを。
強すぎる感情を人に抱くこと自体、その人のことを特別視しているのと同じだ。


………そんなわけでオレ、折原臨也は平和島静雄のことが大嫌いである。

 

 

 

「はい席につけー、名前呼ぶぞ」
グラウンドの脇に咲く満開の桜は見頃を終え、桜の花びらが散りに散っている。
桜が見頃でなく残念ではあるものの天気には恵まれた今日は、来神学園の入学式である。
真新しい制服に身を包み、どことなく落ち着かず緊張した様子の新入生達が来神学園に集まっていた。

その一年生のとある教室で、担任の教師が席についている入学式を終えた新入生達を点呼し始めた。
教壇に立ち、名簿を見ながら読みあげていく。
「えーと、折原…リンヤ君?」
その教師の言葉に、窓際の一番後ろの席に座っていた黒髪の少年が立ちあがり、口角をあげながら口を開いた。
「イザヤですよ、先生常識大丈夫ですか?」
少々辛辣な言葉を教師に対して投げかけると、教師は苦笑しながら謝罪の言葉を述べた。
だが次の生徒の名前を呼ぶ前に、遮るようにして教室から声があがった。
「普通ねーだろイザヤって…分からないのも当然だ」
その言葉に黒髪の少年、折原臨也は眉をしかめて声のした方を向いた。
すると2つ隣の席に足を組みながら座る金髪の少年と視線が絡みあった。
「人の名前にケチをつけるなんて酷いんだね、君は」
「思ったことが口に出ただけだろ、悪い」
「悪いって思ってるなら謝罪の意を示すべきだと思うよ」
「・・・は?」
「まずは君の名前を聞いておこうか、話はそれからだ」
「平和島静雄…ゴチャゴチャ訳分からないこと言ってんじゃねー、ぶっつぶす」
怒りの沸点が低いのか苛立ちを前面に押し出しながら、金髪の少年、平和島静雄はゆっくりと立ちあがる。
だがその光景に教室中が凍りついた。
静雄は軽々と机を持ち上げるとそれを今にも投げつけんばかりに振りかぶった状態で静止して臨也を睨みつけていた。
「ちょ、2人ともやめなよ!初対面からそんな険悪じゃ良くないよー!!」
2人の間の席に座っていた岸谷新羅は自分がこの喧嘩に巻き込まれる未来を想像しながら慌てて立ちあがって声を張り上げた。

 

 


※アニメ7話に設定を全て覆されました…!が!こんな調子で進めていくつもりなのでお付き合いいただければ幸いです、ぺこり。

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